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2007年11月27日 (火)

久しぶりにレッスンしてみる!

先週金曜日お隣のディアナちゃんのピアノを教えに15時から行って来ました。
人に教授するのは久しぶりだけど 自分はレッスンを受けているので(歌だけど)、なに、その通りにやればいいさ、あまり気張らない、考えない、と気楽に出かけた。

「今家でなにを弾いてるの?」
ディアナ「これ」といって ビートルズのイエスタディを開く。
「じゃあそれやろう」
弾き始めるディアナ。ディアナのお母さんからは運指がめちゃくちゃだから直してほしい、という注文がきている。
確かに人差し指が中指を超えていく場面が数箇所あった。でも流れていて思ったより
弾けている。ちょっとリズムが違う場所もあるが追って話をしていけばいい。
弾き終わった・・・・・・・
「お母さんから指のこと言われてるけど」ディアナも承知しているようで本をさし
「この番号で弾くんでしょ」という。
「う~ん、これは一つの例で必ずしもこの通りに弾く必要はないんだけどね」
「へぇ」ちょっとディアナは驚いたかんじ、日本でもこういう驚きはこういう場面であったなぁ。
「指はたいして大事じゃなくて 大事なことはメロディーが美しくなること。どの指使いで弾くと一番美しく流れて弾けれるかいろいろと試してみるといいよ。でも手の形で一番安定しているのはそのまま置いた形でしょ?だからできるだけポジションを動かさないように
5つの塊で動くように運指の例は書かれているから、ヒントとしてこの指番号はたいへん参考になるし、そういう理由で番号がついているのね。
このスケールの場合はどうしても指が足りないから最初は3まで弾いてその後1から足してあげればより安定した場所が多くスケールを弾けるでしょ?」
ずいぶん納得した様子だった。
あとは強弱、「音が上行しているときはだいたい大きくなって下行しているときは小さくなるよ」説明は簡単だけれどこれを鍵盤上で表現するのは結構難しい。
じゃあ、紙と鉛筆を使おう!「ここの音符は7つで上行するから7つの円を描いていこう。
最初の音をどれくらいの大きさで弾きたい?最後の音をどれくらいの大きさにしようか?
円どうしができるだけはっきり大きさが違うように書いてみるといいよ」
ディアナ、7つの大きさの違う円を描く。
「うん、はっきり大きさが違う円が描けたね。これがディアナが弾きたいクレッシェンドだよ。絵を見るっていうのは直接脳に入ってくるからこの円を見て弾けばディアナはこのようにはっきりクレッシェンドができるし、これを逆にした形はここのデクレッシェンドに使えるでしょ?じゃあやってみよう」
弾き始める、うんうん、なかなかはっきりと強弱が付いたじゃない!
次は右と左の音量だね、「右の音が伸びてたり少ない曲で左がこのようにいつも動いている曲はものすごい意識しないとどうしても数の上だけでも左が大きくなってしまうから難しいね。曲では難しいけどこんな練習をしていくと右と左を自由にコントロールできるように
なると思うよ」と提案した練習法は ドレミファソ、ソファミレドを両手で交互に弾く、しかも
右は大きく、左は小さく弾くという練習。最初はゆっくりからやろう、できるようになったら
だんだん速くしたり、今度は右が小さく左が大きくってのもいい練習になるよ。」
イエスタディでは今日はこれくらいか・・・・・
「ほかに何を弾いてるの?」
今度はとても簡単な譜面の曲を出してきた。「Stille,Stille」、日本では静かな夜という題が付いている曲だ。「じゃあ弾いてみよう」~演奏~
「どんな曲になるのかっていうのは楽譜をよく見れば答えはどこかに書いてあるんだけど、
この曲だとまず題がついてるね、Stilleだから静かにしたいんだよね。ここにゆりかごに乗った赤ちゃんの絵があるけどこれも一つのヒントになるね。この3段目で話をすると、
この一音一音がディアナの歩みだとすると、赤ちゃんを起こさないように歩くにはどんな
歩き方=弾き方をしたらいいのか、わかるね、じゃあ右だけ弾いてみよう」
はじめとは全然違う曲になる。じゃあ両手でそのパッセ-ジだけ弾いてみよう。
メロディーがかすれる・・・・・・
「小さくすると音が出なくなるわ」ディアナ。
「ピアノを弾くときどうしても腕に力が入ってしまいがちで・・・」説明しながら私の指や腕に
力をいれ、それをディアナに持たせる。「そうするとディアナの私の腕を支えている手には私の腕の体重はかからないでしょ?でも歩くときだって静かに歩くんだけど 自分の体重を支えながら静かに歩くじゃない?ピアノを弾く腕も指だけでは歩けない、腕自身の重みをかけながら弾いてあげるの、でもこの感覚を得るのはすごい練習しないとわからないことなの」私の腕の力を抜いてディアナの支えてくれている手に落とす、「腕って結構重いのよね、この重みで鍵盤を叩くんだよ」
ここでもへぇ~・・・のディアナ。

「じゃあ今は静かな曲だったから今度は元気な曲、持ってる?」
ディアナはその隣のヘンゼルとグレーテルをさす、これも日本ではよく知られている。
一度弾いてみる・・・・
「これはとても元気に弾けたね。曲の解釈は人によって違うけど、例えば私だったら主人公に注目してこの曲を作るかな?だったらこのメロディーはヘンゼルとグレーテルの歩く音だったり元気な声だったりだね。でもある人はもしかしたらお話を語っている人の口調に注目して曲を作ってくるかもしれない、そうするとこのメロディーの引き方も変わってくるね。ディアナだったらどっちで曲を作りたい?」
こういう質問、日本の生徒にするとしばらく沈黙が続いた、聞かれて答えることに慣れていないからだ。
でもさすが、論議の国ドイツで育っている子、さっと答えが出てくる、「ヘンゼルとグレーテルに注目したい」「じゃあそれでいってみよう」
さっきより活発に演奏できる、はっきりしたビジョンをもって演奏するとこうも違う。
「とてもよく表現できたね。でもこの曲すべてがその調子だと、今度は聴いている人が退屈してしまうから、例えばこの3段目は曲の雰囲気を変えると面白くなるよ。物語で言うと・・・」ディアナが「森の中にはいったのかしら?」と突っ込んでくる、「ソウかもしれないね!」ディアナものってきているようだ。
「じゃああのうっそうとしたちょっと神秘的な森に足を踏み入れる感覚でここだけ弾いて見て」さっと曲想が変わる。
「じゃあ通して弾いてみよう、この3段目が来たときはお話を思い浮かべて」

今日やった3曲は全く別の個々の曲に仕上がった。
「たくさん練習することができたわ、たくさんのヒントをありがとう」
「こちらこそ、楽しい時間をどうもありがとう」

いやぁ、久しぶりだったけど衰えていないわ、それに、やっぱりすきなんだなぁ、音楽、そして教えるのは面白い。
しかし、もうちょっと音楽用語のドイツ語勉強しよう。今回「うっ!!」となったのは
「4分の4拍子」、たしかフィアテルタクトじゃなかった?・・・・・自信ない・・・・・・
全音符・・・・・・ガンツェ?・・・・・・覚えなおしてこなくちゃ・・・・・・・
少しずつ、私にも課題ができる。
今週の金曜日もディアナと約束ができている。
構えない、見たままに私が素直に反応するだけのこと・・・・・・・・
クラウディアの言葉がよみがえる、「最初は2人の生徒から始まったわ」。
もしかして わたしも将来ここで音楽を教えられる日がくるのかもしれない。




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