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2009年3月 6日 (金)

決意

火曜日のことでした。

実家からメールが入りました。
2007年、大学時代の教授が退官されたことを受けて 門下生による記念リサイタルが
来る7月24日、名古屋の伏見電気文化会館にて行われるので参加できるかどうか、
というものでした。

どうするべきか・・・・・

考えました。

名古屋の桧舞台で歌えることなんて 今までにないチャンスで、今後もまずないだろうチャンス・・・・
でも 第一線から退いて 家庭に入ってしまって 今の状態で 人前に出て歌が歌えるのだろうか?
ドイツの、日本の家族の理解は?サポートは?
ウィーンでのレッスンの予定が組めるのか?

このまま この話を受けずに 母として 妻として の~んびりと生活をしていくことは
確かに楽しいだろう・・・・
でも 子育てが一段落したこのときに こんな話が舞い込むなんて・・・・

しかし・・・・・重い腰があがるのだろうか?
決心してしまえば、この生活プラス 演奏会へ向けての練習の毎日が始まる・・・・・

でも、なんのために 今まで歌をつないできたんだろう?
このチャンスを逃したら、 私はいつ 重い腰を上げることができるのだろう?

日本の第一線で活躍している このコンサートに出場する歌手たちと 対等に歌っていけれるのだろうか?

今から立ち上げて 楽器としての私は 時間が間に合うのだろうか?
忙しい毎日の中で 「自分の時間」を感じながら 曲を作り上げていくことができるのだろうか?

でも・・・・・・・うたいたい・・・・・・

日本にいる友達に電話を入れた。
普段はその時間にいない彼女。
知っていて電話をした。

「もしこんなときに彼女が家にいたら それこそ これは何かのお告げに違いない」

彼女はいた・・・・・・

「○さん、これは戻って来いっていうことだよ、きっと」

主人と、2にんの子供との心地よい まったりとした生活・・・・・

ここから私は 戻れるのだろうか?

息子の手を引いて 散歩をする。

歌を歌えるチャンスがまた 向こうからめぐってくるなんて たいへんうれしいことなのに・・

曇り空を仰ぐ・・・・

みんなは しかるべき指導者の下で レッスンをうけて 自分のテクニックを磨いて
よりよく歌えるようにがんばっているのに・・・・・

息子と散歩をする、近所の人と話をする、家に帰って家族のために食事を作る・・・・
これが 私の今の「生」なんだ・・・・・・

そうだ・・・・・これが 今の私だ。
主人がいる、娘がいる、息子がいる。
家の掃除をする、子供たちを迎えにいく、子供たちを叱る、後片付けを愚痴る・・・・・
これが 今の「私」なんだ。

10月に教授が言っていたことは、きっとこれなんだ・・・・・

テクニックなんかくそくらえ!
人はその人として 「生きている」ことを 歌い上げる、それが芸術、なんだ。

クラスメートが 教授のそばでレッスンを受けているのに、私は受けれない・・・・
ひがみが 私の自由を奪っていた。
こんなはずじゃ なかったのに・・・・後悔が 私を狭くさせていた。

レッスンは受けていません。
子供がいます、主人もいます、忙しい生活をドイツで送っています。
でも 幸せな結婚生活です。主人はたいへん優しく、理解があり、子供を大事にしてくれます。
2人の子供に恵まれました。娘も息子も とてもかわいい。
欠点はあるけど おりこうで けなげで なにしろ 健康です。
家も持つことができました。庭があって 静かで 素敵な家です。
生活には困っていません。
がみがみいいます、キーキーいいます。
でも これが今の「私」です。
今の「私」は こんな大きな「幸せ」の中で 生きていたのです。

これが 今の私に歌うことができる「歌」になるのだ。
世界中のどこを探しても 今の私にしか歌えない「歌」になるのだ。

そうだった・・・・・
ありのままを持って 舞台に立てばいい。
私は ここで こんなに幸せに 生きています!

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

ぜひ歌ってください!今のままの○さんの歌、私、生でお聴きしたいくらいです(^^)

投稿: ポッポ | 2009年3月 6日 (金) 18時57分

ポッポさま>コメントありがとうございました。
ポッポさんとポッポさんご主人と過ごす楽しい時間も
一緒に持って 舞台に上がります。

投稿: ○さん | 2009年3月 7日 (土) 08時19分

○さん、しばらくごぶさたしておりました。これを読ませていただいて、ほろっと泣きましたよ。
幸せでいらっしゃるのが良く伝わってきました。
いまの○さんを日本の方に存分に伝えてきてくださいね!
ところで、伏見、懐かしいです。
(名古屋には社会人の頃、3年住んでいたんですよ)

そして上のスタジオでの撮影、面白かったです!
北の果てから、応援しています。

投稿: takako | 2009年3月11日 (水) 18時11分

Takakoさま>リサイタルの話を真剣に考えた後
それまで私の発展を妨げていた家族(もちろん
そればっかじゃなかったですけどね)、という家族への気持ちが 100%いとしい家族、になりました。
テクニックだけでは補えないものを 一杯伝えられるように、練習 準備に精進します!
Takakoさんからのエールも抱いて 舞台に立ちますよ~!!

投稿: ○さん | 2009年3月12日 (木) 06時47分

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