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2009年8月31日 (月)

幼稚園特集~故郷の音楽再考

・・・・・ということで園長先生にぶつけた質問その③~

歌の唄わせ方。これは歌手として、教育者として、ふるさとを愛する者として一言申し上げたい。

娘のいとこが出演している 同幼稚園の生活発表会のDVDを見たとき
笛の合図で動く小さな園児たちを見て びっくり!!
だって ○朝鮮のマスゲーム見てるみたいに 機械的だったから。

歌を唄う時の姿勢、後ろで手を組ませながら歌っている。
これ・・・・・間違ってる・・・・・←私たちの一派の考え方では、だけど~

声は 自分の骨に響いて 共鳴するもの、です。

グラスを鳴らしてよく響く、鉄を鳴らして響かせる、と同じ原理で、骨が響きます。
そのグラスや鉄に外から力を加えると、響きは途端に失われます。

ですから 筋肉に力を入れる=身体に力を入れて歌う、ということは 骨に外から力を加えているので響きを失わせているだけ、なのですが・・・・・・

日本で ほとんどの方がこう思われていると思うのです。

声楽、オペラなどの歌は 大きな声が出る、高い声で歌える、のがすごい!!

綺麗な、というのは まあ あたりまえなところなのでしょうが、でも きっと どちらかというと
なんとなく 「すごい」と思ってしまわされている、んだとおもう。

日本で私が歌をやっていることを話す時 ほとんどの方が

「森 公美子みたいな?!」

といわれます・・・・・

え~っと・・・・う~んと・・・・ う~ん・・・・・・
同じといえば同じだけど、 でも全然違うんだけど、 でも ジャンル的にはああいう感じ
だけど。。。。でも やってること全然違ってて・・・・・

説明できません。

わたしのブログに来てくださっている方は 私たち一派が追及している音楽、芸術というものの方向性が ずいぶんご理解なさってくださっていると思うのですが
声の綺麗、大きい、音程が正しい←はなはだしく違うものは別として、高い声が出る、は その歌が いい演奏であるか、そうでないのか、を見分ける点ではありません。

自分の生き様をいかに表現できるか?
自分という入れ物を媒体にして あるモノを表現していきその質を追求する、
これぞ 「芸術」なんです。

その「質の追求」っていうのは ごたごたいらないものを付けるのではなくて
逆に いらないものを剥ぎ取っていって 最後に残るモノのはかなさや美しさやけなげさ
や強さ、そういったものまで掘り下げていく、ということなんですけどね・・・・

で、話を戻しますが・・・・
身体に力を入れて唄うと 響きがなくなっちゃうんです。
筋肉が 骨の響きをブロックしちゃうので。

で、幼稚園がやっているように後ろで手を組んで 足を踏ん張って唄う・・・・・・

という姿勢は たいへん間違っている、わけです。
歌を歌うときの姿勢は自然でいい。
姿勢を構える、は すでに 心も構えてしまっている、ので
心に力が入った状態では 心を開放した演奏ができるはずがない。

何が悲しいのか?

わが故郷、中学校でも「合唱祭」などが盛んでよいのですが、「大きな声で歌うことが
すばらしい!!」と思って唄ってしまっているんですよね。

日本で非常勤講師として働いていた時 2年間、ある中学校で教鞭をとりました。
1年生、2年生と持ち上がって 3年目に移動になったのですが、その学校の生徒たちと
取り組んできたのは

歌詞に書かれていることを理解して それを表現できるようにする

でした。

高い声を張り上げることが歌じゃない。大きい声で歌うことがいいことじゃない。
作詞家と作曲者が そこに表現したいものを しっかり理解して唄うことができれば
声は自然と美しくなり そこに書かれている音楽の表現の記号や強弱の記号が自ずと
ついて さまざまな声の表情となって現れる!!

声が出せない学年や 学校は 大きな声を出させて 気持ちがいい!すっきりする!という感覚を まず 持たせることが大切だけど
その学校の生徒は歌うことが大好きで 声もしっかり出ていたので もう少し踏み込んだ授業をすることができていました。

しかし・・・・
3年生の合唱祭を見に行って がっかり~

2年間取り組んできたことが 全て 崩されていて ただの声を大きく張り上げる合唱になってた・・・・・

だから 小さいうち、にこそ 「歌」は大きい声で歌うもの、力を入れて歌うもの、と インプットさせたくないんですよね。
「唄う」と構えなければ 歌ってはいけないもの、と 思って欲しくない。
このマインドコントロールを取り外すのは 私自身にもとっても難しいことなので・・・・

で、ここに続く。
幼稚園の挨拶なんですが・・・・

「大きな声で『先生、おはよ~ございます!! みなさん、おはよ~ございます!!』」

なぜに大きい声なの?

これ、たとえば

「今日は 優しい声で、にしてみよう!」

とか

「今日は 眠たい声で挨拶してみよう」

とか

「怒った声で!」

とか ただ「大きい」じゃなく 言葉の表現を変えて 子供に与えていくだけで
特に子供時代に最も持っているといわれる 表現力を引き出すことはできないかい?

天下のNHKの教育番組、

「2階のお友達~ も~っと元気な声で~!!」

って 大きな声を出させる風潮、あれはなぜなんだろう?

息子の「幼稚園になれる期間(ドイツ)」対策のとき 一緒に幼稚園に行ってました。
教室から庭に移動する時に 先生が

「じゃあ これから庭に行って遊びますよ。
へびのように 静かに動いて 一列になってください!!」

子供たちは 抜き足 差し足、声もヒソヒソ声で 静かに一列になることが出来ました。

うまいなぁ~ と感心せずにはいられないよ!

以前 声のトーンについてブログの記事書いたことあったっけ~(2008年2月27日の記事でした)
ドイツのハイジは「低音」なのよ~
日本のハイジは あんなんですけど~←ハイジに限らず ペーターにしてみても ヤギにしてみてもしかり!!
興味ある方は読んでみてくださいね。

http://brulla.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_7a9d.html

故郷の子供たちが 本当に音楽の「質」を 構えることなく 楽しんで唄っていけれたら
うれしいなぁ~

いつか 自分が そのことについて助けてあげられるような 人間になれると、
これまたうれしいよなぁ~

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