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2009年8月 7日 (金)

コレペティというお仕事

音楽の世界では ピアニストとは別に 伴奏を専門に仕事としている、ドイツ語で Korrepetitor、コレペティトア という職業があります。

ウィーンでレッスンを受ける時に伴奏が必要だったり、ゼミを受ける時、
本当の演奏会などは このコレペティさんを伴奏者として使う、というのがこちらの音楽界
では常です。

私はお友達として 2人のコレペティを持っています。
一人は 2004年の自分のリサイタルの時にも伴奏をしてくれました。
もう一方は ウィーンにいらっしゃいます。

私は歌なので 歌のことでしかお話できませんが、 「歌のコレペティ」という職業の方は
歌手よりも歌の知識に秀でているのが普通で 楽譜から いとも簡単に作曲者の意図を読み取る力を持ってます。
音形や伴奏形で 楽譜に書き込まれている 作曲者の言いたいこと、そのシーンの心理
を読み取ります。

うまい方は そのあたりを上手に歌い手にアドバイスするのですが
下手をすると 歌い手の表現したいことや ついている先生が導いてくれる方向を
邪魔するような手引きをしてしまうことがあり、
コレペティを選ぶときは 自分と音楽性が合う方や音楽の方向性が合う方、
邪魔せずにうまく引っ張っていってくれる伴奏をしてくれる方、などを選ぶことが重要です。

そのほかには 表現力がある演奏をされる方、自分の楽器の音とコレペティの方のピアノの音がうまく合うか?
なども 一緒に音楽を作り上げていく上では 大切なポイントとなります。

また、伴奏としてのピアノ演奏というのは オーケストレーションの楽器をイメージして
常に音色を作っていく必要があり、そのあたりの知識と技量が備わっていない
と 優れたコレペティとはいえないのです。

ですから ピアニスト、この場合は ピアノ独自の演奏を目的として演奏される方、
の演奏は ピアノのための楽曲の演奏となりますから、コレペティの演奏とは
全く別の演奏をしているといえます。

なので ピアノがうまく弾けれれば 伴奏者としても優れている、というわけではないのです。
コレペティは 独立した「コレペティ」という列記としたお仕事なのです。

伴奏って 影として徹しているイメージなのですが、実はその伴奏で歌っている歌手を
引っ張っている、いわば 影のドン、なのですね。


私の2人のコレペティさんは お二人とも 私のウィーンの教授のところで仕事をしているので 私たちの歌が目指している方向をよくご存知なので お仕事はしやすいです。
特に ドイツ語の歌は お互いにドイツで生活しているので ドイツ語の持つリズムや 
子音の入り方、語尾の入り方、また 言葉と言葉の間など
説明をしなくても すでに血となり肉となっているので たいへんに楽です。

本当にうまいコレペティさん(ドイツ人でした)と 一度 お仕事をしたことがありますが、
入るときもスルスル~ と入れて あ~っというまに 彼の音に乗せられて 気がついたら
最後まで来てました。
助手席に乗って 寝てたら 着いちゃった、みたいな感覚でしたよ。

本日は「コレペティトア」というお仕事の簡単な紹介でした♪

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