« あら?!ちゃんと聞いてるのね?! | トップページ | さらば☆花粉症~ »

2010年4月30日 (金)

葬儀のオルガニストをやってみて また一つ、異国ドイツに触れてみる~

長いタイトルになっちまった・・・・が 全くその通りでございます。

記事も長くなっちまいました。よしんば お付き合いくださいませ。 

3月頭?お姉ちゃんの行っていた音楽教室の先生Cに村のスーパーで出会いました。

「主人(趣味のピアニスト でも村の教会行事などでオルガンを弾いている)が
手の骨を折ってしまったの。
で、○さんに オルガンの助っ人をお願いしたかったんだけど~」

それは光栄な話!!  

Cさん「もしかして 教会事務所から連絡が入るかもしれないから~!!」

そして 今週火曜日 突然 村の教会事務所から電話が掛かってきたのでした。

「木曜日に葬儀があります。そこでオルガンを弾いていただきたいのですが」と~

木曜日は 一週間で唯一 お姉ちゃんの習い事のない日☆
もちろん 引き受けましたよ。

早速 当日牧師さんを務める Frau Sに連絡を取る。
Frau S は子供達の幼稚園に 今年の2月から来た新しい女牧師さん。

幼稚園のクラス委員会会議、Gottesdienstなどで 何回かすでにお目にかかったことはあるのだが・・・・

目が笑っていない人、言葉に魂がこもっていない人・・・・・というのが私の印象~

でも知らない土地に来て まだ間もないのだから 人前で顔が引きつるのは
しかたがないかな?

↑こんなところが 日本人的思いやりである・・・・

Frau Sは 火曜日午後に 未亡人に合って話をしてから 葬儀のプランを立てるから
明日(水曜日)に弾く曲を私に伝えることが出来る・・・・という。

水曜日の朝、子供達を園に送っていったついでに Frau Sのお宅に伺いました、
これ一応 事前打ち合わせだったりする。

小学校の入学式、幼稚園のGottesdienstなどで オルガンは弾いたことがあったけど
葬儀、ましてや正式なる教会事務所からの依頼、仕事として受けるのは初めてな○さん。

Frau S「明日 貴方には4箇所でオルガンを演奏してもらいます。式の開始の時、
途中で歌を2曲と 最期のお別れの時、です」

ドイツのプロテスタントの教会には Orgelbuch=オルガンの本 というのがあって
どのGottesdienstにも その中から曲を抜粋するのだけど
今回もその中からすでに 歌 2曲が抜粋されてました。

○さん「楽譜がないので楽譜をいただきたい」 ←悪びれもなく

Frau S 「は?!」

ものすごい驚かれましたよ~  私も驚いたけどさ・・・・・

どうやら 全くの初仕事だということまでは知らなかったので驚いた Frau S。

赴任してきて(牧師さんも転勤があります)2ヶ月もたつんだから 楽譜のありか、くらいは 知ってるじゃない?と驚いた○さん~

Frau Sは Kantorin=教会の音楽を統括する仕事 にすぐに電話をしてくれて
幼稚園でGottesdienstをする教会に 楽譜が置いてあるので
それを使えばいい、と助言を受けたようで 早速 2人で教会に足を向けました。

まず 提示されている2曲を探し出し・・・・

Frau S 「弾いてみて」

昔とった杵柄ってやつで 初見演奏、即興演奏、いろいろ鍛えられておりますので
それはたいした問題じゃなかった。

さらに 式の開始時に弾く曲を一曲と 最期のお別れのときに弾く曲を2曲 ピックアップしてくださり
(さもないと 私には 何を弾けばいいのかさっぱりわからないから)
その3曲も 初見演奏~♪

Frau Sは 初見演奏に痛く感激されておられたようでした。

Gottesdienstに出られたことのある方は こちらの村に所属するレベルのオルガニスト(副職)のレベルが
お分かりだと思いますが・・・・
もちろん 本業としてやってらっしゃる方は別でございますよ~ 

しかし その葬儀の行われる教会のオルガンは弾いたことがなかったので
その後 その教会に行き 午前中はオルガンの練習に勤しむ○さん。

そして本日 当日・・・・

今朝も子供達をさっさと園に送り 8時から10時まで早朝練習。

午後は葬儀15分前に村の Waldfriedhof=森のお墓 (その名の通り森の中に墓地があります。そこに教会もあります) に到着した○さん。

ほぼ同時に到着した Frau Sと ご挨拶。

すでに多くの参列者が教会の周りに屯っていました。

この教会のオルガンは2階にあって 一階の参列者が見通せるのだけれど、
自分が演奏の用意をしてしまってから 参列者が続々と教会に入ってきて
それぞれに席を見つけてすわり 水を打ったように静まり返っている・・・・

場が持たない・・・・・

と・・・・・・○さん、そこで 気づく。

「開始の演奏は いつ始めるんだろう?

もしや 今弾くのでは???!!!!」

気づくのが遅い私も悪いが そのタイミングをきちんと説明してくれていなかった 
Frau Sも いけずじゃない?!

そそくさと 葬儀屋さんを探しに行き、

「私は Frau Sが入場してから弾くの?それとも今弾くの?」

若い葬儀屋のお兄ちゃん

「それは大将にきかないと・・・・」 話にならん・・・

うろうろしていて Frau S が入室してしまっては なお悪い!ということで
持ち場に戻る。

Frau S はまだ入場していなかった  安堵~

・・・・と 鐘が鳴り出した。
そこで ○さん 納得する。

「あ~ これが開始の鐘だ!」   ますます安堵~

Frau S が入ってきて 式は始まった。

式中は特に自分にハプニングもなく タイミングも問題なく 演奏は滞りなく終了。

大事な人を亡くした悲しみはどの国も同じ・・・
私も 全くご縁のなかった方ながら ほろっときてしまった~  

同情するところも日本人的? ドイツ人は全く面識のない人にまで同情いたしません~

Frau S に 挨拶に行くと・・・・

「貴方にお願いがあるの。2番目に唄った あの歌は 次回からはもっと早く弾いて頂戴」

え????

Frau S「私は修行をした歌手じゃないから あんなにゆっくりは歌えないわ」

う~ん・・・・・・意外な盲点。

普通の楽曲の楽譜には 曲の冒頭に その曲の速さや雰囲気が指定されているけど
Orgelbuch の中の曲には ソレが一切指定してなくて
雰囲気は 教会チック、しかも葬儀に弾く曲、ということで
自分は どの曲も ゆっくりしたテンポを想像してしまっていた。

貴方の歌えるテンポで・・・ですか・・・・?  さすが 個人主義の国だ!

○さん「すいません ← とりあえず謝っておく 腰の低い日本人 本当は コレドイツではよくないんです
次から気をつけます。こんな感じのテンポですか?(唄ってみる、Frau S 納得する) 
なんせ 今日初めてだったものですから~」

確かに 歌詞を優先させれば どれくらいのテンポで流せばいいか、予測が出来るのだから
その辺りを全く考えなかった 自分の落ち度もあったといえるが・・・・

自分 歌やっているので、演奏会前の伴奏者の合わせでは 伴奏者に自分のテンポや
息遣いなどを指示したりはするけど、それを指示することは歌い手の責任であるのだけれど・・・
彼女 音楽家じゃないので仕方がないかな?
(もちろん いい演奏(仕事)をしようとする2人のチームワークが必要なのだけど)

でも それ以外は たいへん満足のいかれた Frau Sのご様子でありました。

自分でも初回でこれだけ出来たってことは 上出来♪とは思うのですけどね。

楽譜もらったの一日前だしさ・・・
リハーサルないし・・・・・

しかし!!

次回のために ここで反省!

自分は この国で生まれ育っていない。
この国の葬儀のやり方 進み方は 全くわからない。

ので

しらみをつぶすように 進行表をにらんで 前もって質問していかないと
今回のようなことがまた起こりかねない。

っていうか・・・・

外国人なんだし、あなた方牧師さんなんだから
もうちょっと 親切に かいつまんで 説明してくれても いいんじゃないの?!

懺悔を親身になって聞いているあの姿はなんなんだぁ?!映画の中だけの話?

何がわからんかも わからんのが 外国人じゃないのよ~!

ここでも ドイツ人に まだ 思いやり(甘え)を期待する○さん・・・・・・嗚呼~ 三つ子の魂ざんすよ~ 

曲について・・・・
次回からは必ず 一回唄ってもらうこと
そしてその牧師さんのテンポを得ること。

次 またいつ こんなお声が掛かるのかしらね?  ないかもね?

|

« あら?!ちゃんと聞いてるのね?! | トップページ | さらば☆花粉症~ »

ところ変われば」カテゴリの記事

ドイツでの生活」カテゴリの記事

コメント

まず一言。
〇さんすごい!!

すっごいこと挑戦されましたね。
しかもちゃんとお勤めされて☆すごいわ~。

Frau Sさんのご要望ぐらい、たわいないですよ。
伴奏をほぼ初見で、しかも表向き何事もなく式は終えたんですから。
もしかして、Frau Sさんは〇さんの腕を聴いて、打ち合わせなしでいけるって思ったのかも。
でも、流れとタイミング、テンポは指示して欲しかったですね。
式の流れの説明がなかってことは・・・・・・、もしかして葬儀となるといつも同じ内容なのかな?
それでも、親戚がわんさかいて、子供の頃から度々葬儀に出てないと、分からないことですよね~。
私なんて、日本でお葬式まだ未経験なぐらい。
こちらでは1度経験しましたが、何が行われているのかさっぱり。
でもね、夫も歌全然歌えなかったみたいですよ。
経験が浅いとそんなもんですよね~。

お葬式のお手伝いだから、また声がかかった方がいいと言うのか、無いほうがいいというのか・・・・・・??

投稿: saki | 2010年4月30日 (金) 10時49分

すごいです、ほんとに!
日本でそういうお仕事をされていて いまでも家事子育ての合間を縫ってご自分の歌の勉強を続けていらっしゃる○さんですが、海外で、しかもすいすいと仕事をこなされているご様子が伺えました。
またお仕事がいただけるといいですね(お葬式だけど)

日本とドイツの人ややり方の違い、目を丸くして読みました。私の描いていたドイツ人っていったい・・・?(苦笑
 

投稿: ぽよ | 2010年4月30日 (金) 15時48分

すんばらしい。
初見でさらさらと4曲もこなされたんですねぇ・・・
しかし、ドイツの人には、外国人だからという甘えは本当に通用しないんですね、ジーンと骨までしみそうです。わからないなら分からないといわないほうが悪いといわれそうですね・・・
日本人には根源から性格を構築しなおさないとやっていけなさそうです。
牧師さんにとっては結婚式、洗礼式、葬式は日常なのであまりに当たり前で指示する事すら思い浮かばなかったんでしょうね。

素晴らしい経験をされて、これを糧に今後にまた役立ちそうですね!!
きっとまたお声がかかりますよ。

投稿: takako | 2010年4月30日 (金) 22時57分

かっこいい~!!出された楽譜をその場でスラスラ~
テレビや映画の世界みたい!
一日前の仕事の依頼、リハーサル無しで初仕事をやりきるなんて・・・しかもドイツで。

なかなか出来ない経験ですよね。
○さんの生活、仕事の成功、応援してます!

投稿: ひつじ雲 | 2010年5月 1日 (土) 08時01分

Sakiさん>自分が知っていることは貴方も知っている、そんな風に思っちゃうんでしょうね。
以前お手伝いさせていただいていた牧師さんも同じような感じで 私にはちょっと不親切だと感じられてしまいました。
歌は皆さん唄ってなかったですよ(苦笑
っていうか 一家に一冊あの教会の椅子の前にそれぞれ置かれている歌の本が置かれていない限り
唄えませんよね(汗
日本のお葬式でお経が全て唱えられないのと同じ??
南無阿弥陀仏くらいはいえるけど・・って違うかな?!(笑

投稿: ○さん | 2010年5月 2日 (日) 07時23分

ぽよさん>ここに登場したような方ばかりがドイツ人ではないのですが このような方が多いというのは事実だと思います、ドイツ人。
今回は宗教を司る方だっただけにちょっと残念感が大きかったですけどね(苦笑

投稿: ○さん | 2010年5月 2日 (日) 07時26分

Takakoさん>いえいえ、いい勉強させてもらいました。もうちょっと寛容に構えてくださったら・・・
お~っと この甘えは禁物ですね(笑
どんどん強くなってどんどん日本から離れていっている気がするのは自分だけかしら??coldsweats02 

投稿: ○さん | 2010年5月 2日 (日) 07時30分

ひつじ雲さん>リハーサル、ないですね~ ここ。
子供のどんな舞台ものの出し物も今までのところぶっつけ本番です。
これで成り立っているところがまたこの国のすごいところ!

ちなみにウィーンで歌うときは本番前にリハーサルあります。coldsweats01

投稿: ○さん | 2010年5月 2日 (日) 07時33分

遅ればせながら~
初~お仕事 成功おめでとう!
失敗は成功の元、オルガン奏者の次の仕事がこなくても この経験はドイツでの○さんの生活に必ずプラスになるよ!
なんにでもチャレンジしていく○さんの勇気に乾杯だね~wine

投稿: ミニィキャット | 2010年5月 3日 (月) 07時03分

ミニィちゃん>どうもありがとう!
ほんと、貴重な経験をさせていただいたと思ってます。なかなか出来ることじゃないものね。
まだまだこれからの人生!豊かで幅広いものとなるように努力精進いたしますよ!

投稿: ○さん | 2010年5月 5日 (水) 18時22分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« あら?!ちゃんと聞いてるのね?! | トップページ | さらば☆花粉症~ »